1.始めに
簡単にデータバックアップができる良いソフトがないかと思って色々探したら、無料のバックアップソフトを見つけたので、試してみました!
少し前に、家庭内NASのハードディスクドライブが飛んでしまい、データの復旧が大変だった話を、このブログに書きました。こちらの記事です。
このときは、ドライブを取り出してデータ復元ソフトを入手して、上手く復元できた、ということでした。
しかし、壊れてからデータ復元ソフトを使って復元しようとしても、当然ながらデータが破壊されて復元できないものが出る可能性があるわけでして、昔から言われているように壊れる前にバックアップを取っておくのが良いよね、ということになります。
WindowsにもMacにもバックアップを取る仕組みは装備されています。Macの場合は、Time Machineという優れたバックアップの仕組みがあって、一旦設定すれば何世代分かのバックアップを自動的に取ってくれます。ただ、バックアップ先のディスク容量はかなり大きくないと、バックアップ先がすぐにいっぱいになっちゃう、というのが欠点と言えば欠点です。
Windowsのバックアップは、ここにWindows10とWindows11におけるバックアップの取り方が記載されていますが、何かわかりにくいです。こういう所を見ると、バックアップの取り方が複数あるとか言うし・・・
2.バックアップ用ソフトウエアを発見
上記のような状況で、もう少し直感的に分かりやすいものはないだろうか、ということで、色々とネットで調べてみたら、見つけました。Minitool ShadowMakerというソフトです。無料版と有料版があるようです。無料版を試してみたので、そのことについて書いてみようと思います。
3.Minitool ShadowMakerとは?
今回見つけたMinitool ShadowMakerというソフトですが、一体どういうソフトなのかを簡単に書いておきます。
(1)バックアップをするためのソフト
製品のWebサイトを見ると、バックアップ、クローン作成&復元ソフトと記載されています。ただ、次項にあるように、無料版と有料版で機能に差があります。
(2)無料版と有料版がある
無料版はシステムディスクのクローン作成ができないとか、完全・差分バックアップスキームのサポートがない、WinPEを使ったバックアップをサポートしていない、といった機能の制限があります。クローンを作ることができると、ハードディスクをSSDに換装するときに便利だったりしますが、逆に言うとそれ以外に使う用途はあまりないと思います。
(3)サポートOSが広範囲
Windows7/8/8.1/10/11に対応しているようです。すでにマイクロソフトがサポートを終了したOSもサポートしているのは心強いですね。
と言うわけで、実際に動かしてみたいと思います。
4.試してみよう
動作条件は以下です。
Surface Pro第5世代(Core i5-7300U RAM8GB SSD256GB)、Windows11 Pro 21H2
バックアップ先は、外部接続の2.5インチHDD(500GB)、ファイルシステム:NTFS
なお、ソフトのインストールに関しては、特別変わったことはないので、説明は省略しますが、以下の注意点があります。
- ソフトを起動する際に「このアプリがデバイスに変更を与えることを許可しますか」(Windows11の場合、他のバージョンは表現が違う可能性があります)と聞かれるので、「はい」を選んでください。
- インストールしてから最初に起動するとき、標記言語が英語になっている場合があります。その時は、ソフトのウィンドウ右上にある、横線3本のシンボルをクリックして、Language → 日本語を選択し、ソフトを再起動してください。標記が日本語に切り替わります。
(1)普通にバックアップを取ってみる
ソフトを起動すると、下の画像のようなウィンドウが開きます。(小さい画像をクリックすると大きな画像が開きますので、クリックしてご覧下さい。)
注意
Windowsに搭載されているBitlockerという暗号化技術があります。データを暗号化して、パソコンが盗難にあったりした場合に、情報の漏洩を防ぐためものですが、これを使用して暗号化してあるドライブは、バックアップに失敗します。実は、これが原因でバックアップに失敗しました。
このソフトを使ってバックアップを行う場合は、暗号化を解除する必要があります。
(2)増分バックアップと差分バックアップ
左の列にある「管理」をクリックすると、このソフトが管理しているバックアップファイルの一覧が出て来ます。それぞれの行に、「今すぐバックアップ」というボタンがありますが、そのボタンの右隣の下向きの三角形をクリックすると、完全バックアップ、増分バックアップ、差分バックアップという選択肢が現れます。完全バックアップは、文字通りバックアップ元のファイルを全てバックアップする、という動作となります。一度バックアップをしてしまえば、次からは変わったところだけバックアップすれば良いので、この機能が生きてきます。
増分バックアップは、前回のバックアップから増えたファイルだけをバックアップする機能、差分バックアップは、増えたファイルはもちろん、同じファイル名で内容が変化しているファイルを、新しいファイルと差し替える、という動作をします。
これらに関しては、差分バックアップを動かしてみて、ソフトがエラーを出さずに最後まで動いた、というレベルですが、動かしてみて動きました。
(3)復元
バックアップで書き出したファイル達を、書き戻してあげる動作です。ソフトのホーム画面から、一番左の列にある「復元」をクリックすると、下の画像のような画面となります。
ここから、復元のボタンをクリックすると、下の画像のような画面となります。このバックアップデータでは、最初に完全バックアップをしたあとに、差分バックアップを1回行っているので、復元する選択肢が2つ出て来ました。一番新しい日時のボタンをクリックして、「次へ」をクリックします。
すると、下記のように、バックアップを行ったボリュームのリストが出てくるので、今回はソフトが自動的に設定した下記の選択で復元を行ってみました。
この画面で「開始」をクリックすると、復元が開始されるはずでしたが・・・
(4)復元に失敗する
復元先のドライブはシステムドライブなので、OSが動いている状態でシステムファイルを書き込むことはできないようです。システムドライブに対してファイルの復元をするには、起動用のメディアを作って、それを使って復元をするように、という指示でした。
システムドライブに対するデータの書き込みは上手く行かない可能性が高いとは思っていましたが、やはり上手く行きませんでした。
どうしようかと思って色々考えた結果、ホーム画面にある「ツール」にある「起動メディア作成」を選んでUSBメモリーで起動メディアを作り、これを使ってパソコンを起動してみることにしました。これで失敗すると、最悪パソコンが起動しなくなるので、ちょっと恐いのですが、せっかくですからね(苦笑)
作成した起動メディアでパソコンを起動すると、下の画像のようにMinitool社がカスタマイズしたWindows PEが起動します。この中からMinitool ShadowMakerを起動して、回復を選択、画面の右上の横に細長い四角を押して、復元するディスクイメージを選択するのですが、画面の解像度のせいか、非常に見づらいです。
最初にフルバックアップをしたときにかかった時間程度の時間で復元が終了しました。復元が就労したら、終了ボタンをクリックしてから、再起動し、普通に起動しました。パスワードの自動入力を設定しているようなNASなんかも普通に接続出来ました。肝を冷やしました。
最近のWindowsは、OSはネットワーク越しに再インストールできるし、Officeアプリもネットワーク越しの再インストール可能、OSの各種設定はマイクロソフトアカウントに残しておけるので、個人データだけ保存してあれば何とかなる世界にはなっています。でも、このソフトのように直感的に操作のできるバックアップソフトは重宝すると思います。
これだけのことが無料のソフトでできるのですから、素晴らしいと思います。
5.まとめ
無料のバックアップソフト、Minitool ShadowMakerをお試しで使って見て、以下の結果となりました。
- システムドライブ全体のバックアップをすることが出来ました。ただし、Bitlockerを無効化する必要がありました。
- 上記バックアップ結果に対して、差分バックアップを行いました。特に不具合なくバックアップが終了しました。
- バックアップして出来たディスクイメージを復元しようとして、最初失敗しました。システムドライブは起動メディアを作り、起動メディアからパソコンを起動して復元する必要がありました。
- 起動メディアを実際に作成し、この起動メディアからパソコンを起動して、ファイルの復元を行いました。復元後、無事にパソコンは起動しました。
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