1.はじめに
前回の投稿で使って見たパーティション管理ソフトのホームページを見たら、同じベンダーで
データ復元ソフトなんてものも販売しているそうで、さらにフリー版もあるようです。ちょっと試してみようかな、と思い、試してみることにしました。
実は昨年、鳴門〜徳島〜和歌山〜高野山〜生駒と旅行したときに、持っていったGoPro Hero9が、旅行初日から調子が悪くて、ついにSDカードのデータが壊れて、それまで撮影していたデータがすべて見えなくなってしまう、なんていう事態に遭遇しました。
実はGoProでSDカードが壊れるっていう話は割に良くあることらしくて、似たような事案がたくさん出てきました。それで、その時にはフリーで使えるデータ復元ソフトを探し出して、何とか撮影データをサルベージできたのでした。
その時の経験から、しっかりしたデータ復元ソフトを1つ持っておきたいと常々思っていたところに、今回そのようなソフトを見つけたので、このソフトをお試ししてみたいと思います。MiniTool Power Data Recoveryという名前のソフトだそうです。
ただし、「データ復元」というものは、何かストレージの破損、間違ってデータを消してしまった、等という状況からデータを復元することを言います。間違ってデータを消してしまうことは再現できるのですが、ストレージの破損は再現することができないことをご承知おきくださいね。
まず、上記リンク先のページに、フリー版のダウンロードリンクがあります。そこからソフトのインストーラーをダウンロードして、インストールします。インストールの仕方なんかは、特に変わったところはないので、省略します。
なお、今回使用した環境は、以下の通りです。
- Microsoft Surface Pro 4
- CPU Core m3
- メモリー 4Gバイト
- ストレージ 128GバイトSSD
- OS Windows10 Pro
- USBメモリー
- ハードディスク
- TOSHIBA MQ01ACF050
- Amazon Basicのハードディスクケース(USB3.0)
2.FAT32フォーマットのUSBメモリーで試してみる。
2.1.準備
8GバイトのUSBメモリーを準備して、クイックフォーマットした後、以下のようにファイルをコピーします。
USBメモリーの最上位フォルダの下に、8個のサブフォルダがあり、それぞれに写真のJPEGファイルが入っています。その中の1つのフォルダを選び、中を見ると下の画像のように9個のファイルが入っています。
この中のファイルを幾つか選んで、削除してみます。今回の例では、上の画像で選択されているファイル6個を削除してみます。
削除すると、フォルダの中は、上の画像のようになります。当然ですね。ハードディスクの場合は、ファイルを削除すると削除されたファイルはゴミ箱という見えないフォルダに移動するだけ、ということになりますが、USBメモリーの場合は即座に削除されます。したがって、ゴミ箱を空にするという操作は行いません。
というわけで、これで準備完了です。
2.2.ソフトの起動
起動すると、下の画像のようなウィンドウが出ます。
2.3.スキャン開始
起動すると、ソフトから見える、PCに接続されたストレージが全部表示されるので、この中から、USBメモリーのデータが入っているドライブを選択します。選択するとスキャンと書かれたボタンが出現するので、これをクリックします。
クリックすると、スキャンが始まります。スキャンに要する時間は、使うマシンやストレージのスピードによって決まると思うので、一概には言えませんが、私の環境(Surface Pro 4 core-m3 、32Gバイト、USB3.0のUSBメモリー)では、1時間ぐらいかかったと思います。
なにせ、スキャンするストレージの使っているところも使っていないところも、すべて読み込んで、実はデータの切れっ端がはいっているかも、ということをスキャンしていくわけでしょうから、時間はかかると思います。
2.4.スキャン完了
スキャンが終わると、下のような状況になります。
スキャンしたら、合計3.3Gバイト、5339ファイルがあった、と言っています。準備段階でこのUSBメモリーに書き込んだデータは、669Mバイト程度でした。ということは、OSから見えない、もしかしたらまだ使えるかも知れないデータの切れっ端のファイルが、2.7Gバイト程度見つかったということですね。
この、左側にある「紛失されたファイル」の中「既存のパーティション」の中を見てみると、以下のようになっています。
削除したファイルはaan.jpg、aao.jpg、aap.jpg、aaq.jpg、aar.jpg、aas.jpgでしたが、このウインドウの中のファイル名の先頭が_(アンダースコア)になっているものの_をaに変えると、まさに削除したファイルのファイル名です。復元されたファイルはJPEGですので、オリジナルと復元されたものと、画像表示される結果もファイルサイズも一致していますので、正しく復元されたようです。(ファイルサイズや表示された画像は省略します。)
なお、USBメモリーを一度クイックフォーマットではなく、ちゃんとフォーマットしてスキャンしてみた結果が以下です。
何やら、システムファイルのようなものが二つあるだけ。System Volume Informationと書いてあるので、ファイルシステムの色んな特性を示す情報と思います。データの切れっ端のようなものは検出されませんでした。
2.5.結果
以上から、消してしまったデータを復元することが出来ました。操作は特に難しいところはありませんが、復元されたデータがどこに復元されたかを探すのが少し大変かも知れません。「紛失されたファイル」の中の、「既存のパーティション」を探したらありましたが、他の環境でどうなるかは、わかりません。
3.500GバイトのUSBハードディスク(NTFS)で試してみる
NTFSでちゃんとデータの復元が出来るのか、ということで試してみました。
3.1.NTFSでのフォーマット
手元にあるUSBハードディスクはexFATフォーマットになっていたので、一旦NTFSでフォーマットし直して、同様の操作をすることにします。
exFATのドライブをフォーマットしようとすると、クイックフォーマットを指示するチェックボックスがグレーアウトしてしまい、クイックフォーマットを指示できなくなります。ファイルシステムが違うから当然なんだと思います。したがって、フォーマットはクイックフォーマットではありません。
3.2.ドライブのスキャン
ファイルをコピーして、一部ファイルを削除してスキャンした結果が以下です。
フォーマットしてからファイルをコピーしたのに、何やら多くのファイルが検出されています。この辺の事情は良くわかりません。今回は削除してしまったデータが復元できるかどうか、という事が主眼ですので、置いておきたいと思います。
この中で、「削除されたファイル」を見てみると、削除したファイルが置いてあったフォルダがあり、その中を見ると、削除したファイルが見つかりました。
なお、「削除されたファイル」の中の、「ゴミ箱」フォルダにも、同じファイルが見つかります。
これらのファイルを先ほどのUSBメモリーの時のように選択して保存すれば、削除してしまったデータの復元が完了となります。
3.3.結果
NTFSフォーマットのハードディスクにおいても、削除されたデータは無事に復旧できました。
4.まとめ
USBメモリー、USB接続の外付けハードディスクのいずれにおいても、削除してしまったデータを簡単に復旧することができました。とても使いやすい
復旧ソフトだと思いました。