2026年1月18日日曜日

久しぶりにエフェクターボードを入手してエライ目に遭ったはなし

最初に


 きっかけは忘れましたが、BASS BRASSMASTER FUZZ(以下BRASSMASTERと記す)というエフェクターが売られているのを発見し、2025年7月に某楽器通販サイトに注文しました。

 ものすごい人気商品だそうで、入荷するまで4ヶ月ほど待たされて、手元に来たのですが、バンドのメンバーに音を聴かせたら、とある曲でこのエフェクターを使って欲しいと言われ、2025年年末のライブに投入したのでした。

 僕は普段、主にチューナーとして(笑)BOSSのGT-1Bを使っているんですが、それと今回入手したBRASSMASTERという、複数のエフェクターをバラバラに持ってステージに上がるのは、セッティングしたり撤収したりするのに、大きな手間と時間がかかり、発狂しそうになるので、エフェクターボードが必要だと痛感し、パワーサプライ付属で軽い物はないかと探したところ、Vital Audio POWER BASE VAPB-45Mなるものを見つけ、3秒思案し、少々高いけど入手しました。

 これだけなら、エフェクターを2台、ボードの上に固定して、電源を繋いでエフェクターをパッチケーブルで繋いで、音が出てよかったね、ということでおしまいだったのですが、人間、色々と欲が出てくるわけであります。

YAMAHA PSEシリーズのトーン・ブースター TB-01


 学生の頃、エフェクターとしては後進メーカーだったヤマハが、PSE(Personal System Effectors)シリーズっていうエフェクター群を発売しました。後発だけど資金力のある会社なので、結構良いものが多かったと記憶しています。僕はその中のトーン・ブースターっていうものを買いまして、ライブなんかで使ってました。

 これは一種のプリアンプで、低域と高域の調整、そしてゲイン、出力レベルの調整ができる代物です。ステージでベースアンプの音がちょっと薄いな、というときに、足下で低域を持ち上げたりするのに使ってました。

 これを今でも持っていて、どうせならエフェクターボードの最終段これを入れて、足下で音の最終調整をできるようにしたい、ってことで、その試みを実行に移したのです。しかし問題があります。このヤマハのPSEシリーズっていうのは、一般的なエフェクターのような外部電源端子がないんです。筐体の後ろ側にプラスティックのカバーがあって、そのカバーを外すとインラインヘッダが出て来て、その端子に信号線と一緒に電源が出ているようですが、そのようなものなんで、そのままでは一般的なパワーサプライで電源供給をすることはできません。

 そしたらですね、ボードにいっぱい付いてきたパワーサプライ用の電源ケーブルの中に、006Pのバッテリースナップから電源を供給できる(らしい)ケーブルがありまして、これで電源供給ができそう、ということになったのでした。

 ところが、トラブルが発生してしまいました。

トラブルその1


 電源ケーブルを結線して、信号入力(通常、エフェクターは入力端子にシールドケーブルを差し込むことで電源がONになります)にシールドケーブルを挿し、エフェクターボードのACアダプターをコンセントに差し込んだのですが、フットスイッチを押してもパワーLEDが光りません。さらに、エフェクターボードのパワーサプライのインジケーターLEDの光り方が不安定です。

 おかしいと思って電源を抜き、006Pの電池を繋いで単体で試してみたら、パワーLEDはちゃんと光りました。

 おかしいな〜と思って色々といじっているうちに、エフェクターのバッテリーケーブルからスナップ部分がちぎれて取れてしまいました(涙)

 幸運なことに、自宅最寄り駅と隣の駅との間に、電気部品を売っているお店があるので、ここに行って006Pのバッテリースナップを入手して、交換です。

 バッテリースナップを交換するためには、中の基板を取り外す必要があります。

 そのためには、ネジを全部で7箇所緩める必要があります。まず、フロントパネル(と言って良いのか?)の上下、全部で4本のネジを緩めて外します。長いネジです。

 ネジを4本取り外して、上のパネルを取り外します。

 すると、回路基板等を覆うプラスティックのカバーが現れます。そのカバーの真ん中にネジが1個現れます。このネジは短いネジです。これを緩めると、プラスティックのカバーがはずれます。

カバーの下から、回路の基板が現れます。この基板を固定しているネジ2本を緩めて外します。

 注意して欲しいのは、基板にはケーブルがたくさん付いているので、ネジを外しても基板は外れません。無理して外さないようにしてください。

 ちなみに、この基板にはTIのTL072が搭載されています。

 製造時期によっては、違うOPアンプが使われている個体もあるそうです。違うOPアンプの場合は、周辺回路も若干違うのだとか。この基板は、実はKORGのOEMらしいのですが、あそこは結構マニアックなメーカーだから、色々あるんでしょう。

 写真に写っている2本のケーブルが電源です。これを外します。普通にハンダごとで半田を溶かしてはずしますが、ハンダ吸い取り器で吸い取った後に、吸い取り線で吸い取るのが良いかと。




 新しいバッテリースナップを取り付けたところです。






 先ほども書きましたが、ここに、電源と信号線が出ています。どこに何が出ているのかは、仕様がわからないので、なんとも・・・



トラブルその2


 トラブルその1は、長々とかいた割には、単にバッテリースナップを交換しました、というお話しだけなのですが、トラブルその2の方が深刻なトラブルです。

 先ほど、エフェクターのパワーLEDが光らず、エフェクターボードのインジケーターLEDが不安定な光り方をすると書きましたが、これって恐らく、大きな電流が流れているということだろうと思います。

 繋いでいたDC出力は9V/500mAでした。おそらく大電流が流れて電流容量不足となり、エフェクターボードの出力電圧が下がってしまって、上記症状が出ていたものと推測しています。

 ちなみに、このトーン・ブースターの電池寿命は、スペックによると連続使用で40時間です。一方、アルカリの006Pの電流容量は、秋月で売ってる商品を例に取ると450mAhです。(006Pって、内部で小さなバッテリーを直列に繋いで9Vを作っているそうで、電流容量は意外に小さいようです。アルカリ単三電池の場合は、2380mAhだそうで、比較するといかに電流容量が小さいかがわかります。)

 この電池で40時間連続動作できるとすると、450÷40=11.25mA。いささか乱暴ですが、この程度の電流しか流れない機器でなければ、450mAhのバッテリーで40時間動かすことはできませんね。

 つまり、9V/500mAのDC出力は、トーンブースターの消費電流11.25mAに対して、充分な余裕があるはずです。なのに、繋いでみたら、恐らく電流不足であろう症状。

 このような現象は、電源の極性、つまりプラスマイナスを逆に繋いでしまった場合に出ることが多いです。しかも、006Pを繋いで単体で動かした場合は正常なので、エフェクターボードに繋いだときだけ極性が逆になる、ということです。ということは、エフェクターボード付属のバッテリースナップケーブルがおかしいと推測できます。

 ケーブルをテスターで調べてみたら、DCコネクタのプラス側に繋がっていたのは、写真でいうと、直径の大きい方の端子で、マイナス側は写真の直径の小さい側の端子でした。

 電池を繋ぐ相手としてであれば、この極性で正しいのですが、今回はバッテリースナップが006Pのバッテリーと同じ極性でなければならないので、極性が反転しています。

 このケーブルを切断して、極性を反転させ、これを使って電源供給をしたら、ちゃんと動きました。

 これ、製品のバグですね。僕が買った個体だけに結線がおかしいケーブルが入っていたなんてことは考えられないわけで、この製品に付いてくるこのケーブルはすべて結線が間違っています。販売店に連絡して、対応をお願いしています。これ、下手するとエフェクターもしくは電源が壊れますね。

トラブル解決



 と言うわけで、バッテリースナップの極性を無理矢理反転させて、無事にトーン・ブースターの問題は解決し、すべてのエフェクターに電源が入り、動作しました。このボードには、9V/3000mAのDC出力もあって、電流が足りないなら、そっちに繋いでみようかな、とも思いましたが、止めといて良かったです。そもそも500mAで足りないなら、バッテリー動作なんか出来ないですからね。



2 件のコメント:

  1. 電源極性逆接続で壊れなくて良かったですね。(先日、私はエフェクター用のACアダプタをセンター マイナスではなくプラスのタイプと電源極性を逆にするコードを手に入れて、テスターで電圧を確認したうえで接続し、ビビりながら通電ました。)
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    もしかして、誤. TL702, 正. TL072
    (好きなオペアンプです。)

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  2. ご指摘ありがとうございました。誤記訂正させていただきました。

    電源極性は恐いですよね。下手すると燃えてしまいますもんね。

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